春は寒暖差が大きく、体調を崩しやすい季節です。朝晩は冷え込むのに、日中は汗ばむほど暖かくなることもあり、着るものに迷う日が続きますよね。こうした気温の変化は、私たちの体に知らず知らずのうちに負担をかけ、免疫力の低下を招くことがあります。
特に30代~40代の女性は、仕事や家事、育児に追われる中で、自分の体調管理を後回しにしがち。しかし、免疫力が落ちると風邪をひきやすくなったり、疲れが抜けにくくなったりするため、しっかりとケアをすることが大切です。
今回は、東洋医学の視点から、春の気温差に負けないためのセルフケア方法をご紹介します。
春は免疫力が低下しやすい季節
春は気温差だけでなく、環境の変化も多い時期。入学や転勤、新生活のスタートなどで、心身にストレスがかかりやすくなります。また、花粉や黄砂の影響もあり、呼吸器系の不調を感じる方も増える時期です。

東洋医学では、春は「肝(かん)」の働きが活発になりやすい季節と考えられています。「肝」はストレスと深い関係があり、ストレスがたまると自律神経のバランスが乱れやすくなります。その結果、疲れやすさ、イライラ、消化不良、肌荒れなどの不調が出やすくなるのです。
さらに、気温差の影響で自律神経が乱れると、免疫力が下がり、風邪をひきやすくなったり、アレルギー症状が悪化したりすることも。
では、春の免疫力低下を防ぐために、どのようなセルフケアをすればよいのでしょうか?
免疫力を落とさないためのセルフケア
1. 朝晩の冷え対策をしっかりと
春は日中が暖かくても、朝晩は冷え込むことが多いです。この寒暖差が体温調節を難しくし、免疫力の低下につながります。
対策
- 服装の調整:薄着になりすぎず、朝晩は軽めの羽織りものを活用する。
- 首・お腹・足元を温める:特に「首」のつく部分(首・手首・足首)は冷やさないように意識する。
- お風呂で温まる:シャワーで済ませず、38~40℃の湯船にゆっくり浸かる。
東洋医学では、冷えは「気(エネルギー)」の流れを滞らせ、免疫力を低下させると考えられています。特に足元の冷えは全身の巡りを悪くするため、冷えやすい方は靴下やレッグウォーマーを活用しましょう。

2. 体を内側から温める食事をとる
春は気温が上がってくると、冷たい飲み物や食べ物を摂りがちですが、これが体を冷やし、免疫力を低下させる原因になります。
おすすめの食材
- 温かいスープや味噌汁:体を芯から温め、消化器の負担を減らす。
- 生姜・ねぎ・にんにく:体を温める食材で巡りを良くする。
- 発酵食品(納豆、味噌、ヨーグルト):腸内環境を整え、免疫力を高める。
- 旬の野菜(菜の花、春キャベツ、ふき):春のデトックスを助ける食材。
特に腸内環境を整えることは、免疫力アップに直結します。発酵食品や食物繊維を積極的に摂りましょう。

3. 自律神経を整えるツボ押し
春は自律神経が乱れやすいため、ツボ押しでバランスを整えるのもおすすめです。
おすすめのツボ
- 合谷(ごうこく)(手の親指と人差し指の間)
→ 免疫力アップ、ストレス軽減に効果的。 - 太衝(たいしょう)(足の親指と人差し指の間、少し上)
→ 肝の働きを整え、ストレスや自律神経の乱れを改善。 - 足三里(あしさんり)(膝のお皿の下、指4本分下がったところ)
→ 体力回復、胃腸の働きを整える。



ツボを親指で3~5秒押しながら、ゆっくり呼吸をするとリラックス効果も高まります。
4. 良質な睡眠をとる
春は気温差や環境の変化によって、睡眠の質が低下しやすくなります。睡眠不足は免疫力を下げる大きな要因の一つ。
睡眠の質を上げるポイント
- 寝る1時間前にはスマホやパソコンの使用を控える。
- 湯船に浸かり、リラックスした状態で眠る。
- 22時~2時のゴールデンタイムにしっかり睡眠をとる。
特に東洋医学では「春は早寝早起きを心がけるべき」とされています。早起きして朝日を浴びることで、自律神経のバランスが整いやすくなりますよ。

まとめ:春こそ意識してセルフケアを!
春は気温差が激しく、体に負担がかかりやすい季節ですが、適切なセルフケアをすることで免疫力を維持し、快適に過ごすことができます。
今日からできるポイント
- 朝晩の冷え対策をしっかりと。
- 体を温める食事を意識する。
- ツボ押しで自律神経を整える。
- 良質な睡眠をとる。
ちょっとした意識の積み重ねが、未来の健康を作ります。気温差に負けず、元気な春を過ごしましょう!
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